高校生活を懸命に頑張った証として、
生徒一人一人が自ら手すきした卒業証書を受け取り、
晴れやかな気持ちで卒業してもらいたい
この学校での3年間は、単に「学びの場」である以上に、「人生のリスタートの場所」です。多様な背景を持ち、不登校などの困難を乗り越えた生徒たちが、もう一度社会とつながる勇気を持ち、毎日を積み重ねてきた。それは他のどんな学校生活とも違う、「静かな挑戦」の連続です。
そんな日々を経て迎える卒業は、単なる通過点ではなく、「自分で選んだ未来への出発点」。その証となる卒業証書を、生徒自身の手で、伝統の手すき和紙で作るという体験は、
「努力の軌跡を手で感じる」
「文化を通じて、自分と社会がつながる感覚を持つ」
「卒業証書が“自分の物語”になる」
という、他にない特別な価値を生み出します。
それは、単に紙に名前が書かれたものではなく、
「ここまで来た」という誇りと、
「これから進む」という希望を形にした、唯一無二の“人生の証明書”なのです。
この卒業証書は、世界中のどこを探しても手に入らない、「自分でしか作れない証書」であり、
この学校を卒業するということが、どれほど大きな意味を持っているかを象徴しています。
<概要>
生徒たちが、自ら手すきで卒業証書の用紙を作成する体験を通じて、卒業証書に特別な意味を込める活動を行います。このプロジェクトでは、卒業証書作成の過程で、生徒たちが手すきの技術を学び、努力や成長を実感しながら、自信を持って次のステップに進む力を育みます。
生徒一人ひとりが手作りした卒業証書を受け取ることは、ただの卒業証書ではなく、彼らの努力と成長を象徴する大切な証となります。この活動を通じて、卒業を迎える際に生徒たちが誇りを持ち、未来に向けて歩みを進める力を手に入れることがプロジェクトの目標です。
<背景>
多様な事情を抱える生徒が集まっています。中には不登校経験者も多く、不登校の生徒の割合が7割近い時もありますが、彼らは学校生活で新たな一歩を踏み出しています。そんな生徒たちにとって、卒業は大きな節目であり、自らの成長を実感できる瞬間です。
卒業証書をただ受け取るのではなく、卒業証書の作成過程を通じて生徒たちの成長を実感してもらいたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。伝統的な手すき技術を学びながら、彼らが自信を持って次のステップに進むためのサポートを提供することが、このプロジェクトの目的です。
私は、「卒業証書」とは学生生活の思い出がすべて詰まった、写真のないアルバムのようなものだと思っています。
卒業後、ふとその卒業証書を手に取ると、学生時代の様々な出来事がよみがえってくるものです。
今回行われる卒業証書作りは、そうした証書の中でも、さらに特別で価値のあるものになると感じています。
一人ひとりが過ごしてきた日々――つらかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、うれしかったこと、そしてそれらを乗り越えてきた達成感――数えきれないほどの思い出が、一枚の紙に込められ、「卒業証書」という一生の宝物になるのです。
そんな卒業証書を、在校生たち自身が心を込めて作り上げるこのプロジェクトを、私は心から応援したいと思っています。
つらい過去を抱えながらも、精一杯前を向いて歩んできた生徒たちがつくる卒業証書は、きっと人生においてかけがえのない宝物となるでしょう。
このクラウドファンディングを通じて、一人でも多くの方のご支援が集まり、生徒たちにとってより価値ある卒業証書作りが実現することを願っています。
皆さま、温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
この学校で過ごした2年間は、私にとって「もう一度、自分を信じる」時間でした。
不安でいっぱいだった入学の日、自分の居場所が本当にここにあるのか分からず戸惑っていた私が、今こうして卒業に向かって歩んでいる。それは、先生方や仲間たちの存在があったからこそ。そして何より、自分で自分を少しずつ認められるようになったからだと思います。
卒業証書を、自分の手ですいて作る。
それは、「がんばった自分を、自分で形にする」体験です。
うまくいかない日もあったけれど、逃げなかった。
時間はかかったけれど、自分のペースで歩いてきた。
そんな私たちの軌跡が、この一枚の和紙に込められます。
これはただの卒業証書ではなく、「わたしの物語の証明書」です。
どこに出しても通用するものじゃないかもしれない。けれど、どんな宝物よりも私にとって大切な一枚になるはずです。
このプロジェクトが実現することで、私たちは誇りを持って未来へ踏み出せます。どうか、私たちの新しい一歩を応援していただけたら嬉しいです。
卒業とは、ひとつの道の終わりであると同時に、これから始まる未来への出発点でもあります。このプロジェクトでは、生徒たちが自らの手で卒業証書を「つくる」という特別な体験を通じて、自分の歩んできた道を振り返り、その価値に気づく時間を持ってほしいと願っています。
わが校には、いろいろな背景を持った生徒が集まっています。時に足を止め、悩みながらも、自分のペースで一歩ずつ歩んできたその姿を、私たちはずっと見てきました。だからこそ、卒業という大きな節目を「ただ受け取るもの」にするのではなく、「自らの手で形にするもの」にしてほしいのです。
和紙をすくその時間は、集中力と忍耐、そして丁寧な心が求められます。その工程の中に、生徒たちはきっと自分自身の成長や努力を見出すはずです。そして、その一枚の卒業証書が、これからの人生で迷ったときや立ち止まりそうになったとき、きっと自分を支えてくれる存在になると信じています。伝統にふれ、自らの力で未来を紡ぐこの体験は、生徒たちにとってかけがえのない記憶となるでしょう。
このプロジェクトが、多くの方々の応援によって実現できることに心より感謝申し上げます。
どうか、生徒たちの歩みと挑戦を、あたたかく見守っていただけますようお願い申し上げます。
制作時期:手すき証書の制作は9月以降に調整され、詳細な日程は追って決定します。
指導体制:手すき証書制作にあたり、細川紙技術者協会様が来校し、直接指導していただきます。専門の技術者が生徒たちに伝統的な手すき技術を教えてくださり、実際に卒業証書を作成するプロセスをサポートしていただきます。
協力機関:このプロジェクトは、小川町にぎわい創出課、細川紙技術者協会、埼玉県小川和紙工業協同組合の協力のもとで進められます。
金額:1,000,000円
◆資金の使途◆
1手すき体験に必要な材料費
・和紙やすき道具の購入費用
・材料費用
・伝統的な手すき技術を学ぶための指導料
2卒業証書制作にかかる費用
・用紙作成後の印刷や仕上げ、装飾に必要な費用
◆目標金額に満たない場合◆
万が一、目標金額に満たない場合でも、集まった資金は全てプロジェクトの目的に沿った用途に活用させていただきます。支援が目標金額を超えた場合には、生徒支援のための学校教育活動資金としても使用させていただきます。
2025年4月15日~2026年3月10日
1.秋桜の種
・吹上秋桜高校の「秋桜」の名前にちなんで、種をお送りいたします。これを通じて、支援者の皆様にも成長を見守っていただけることを願っております。
2.手すき制作のオリジナル感謝状 (3万円以上のご支援者様へお送りいたします)
・3万円以上のご支援者様へは特別に、手すきの技術で作成した感謝状をお届けいたします。
進捗報告は定期的に行い、支援者の皆様には活動の進行状況をお伝えします。具体的には、以下の内容を予定しています。
・第1回報告:クラウドファンディングの支援金額達成報告とプロジェクト開始のご挨拶
・第2回報告:手すき体験が無事に開始されたことの報告と生徒たちの感想
・第3回報告:卒業証書が完成し、授与式の写真や動画を公開
また、随時プロジェクトの進捗・寄付者への御礼も発信をしていきます。
サポーター登録をいただき、卒業証書手すき・生徒応援チームをお気に入り登録すると更新情報がメールにて届きますので、是非ご活用ください。
【重要】学校から寄付者の方へメールマガジン一斉配信にてご連絡をする可能性があります。(御礼についてや、寄付者の方向けのご案内等)
寄付者様の方でメールマガジンの受信拒否設定等をしてしまうと、学校からの通知を受け取れなくなってしまうため、メールマガジンに関する設定の変更をしないようにお願いいたします。
本プロジェクトは寄付金控除対象外プロジェクトとなりますので、原則として領収書は発行いたしません。なお、寄付受付完了後の通知メールに寄付いただいた金額が記載されておりますので、それを領収書に代えさせていただきます。
しかし、企業様等で領収書が必要な場合のみ発行させていただきます。
尚、領収書の発行時期は寄付頂いた翌月20日以降となります。
※領収書に関してはメールにてお送りいたします。
埼玉県立吹上秋桜高等学校
048-548-5811(平日10:00~17:00)