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2024/08/01
私が千葉敬愛高等学校を卒業したのは半世紀前の昭和51年3月のことです。ユニークな先生方から私の人生を方向付ける3年間を過ごさせていただきました。それは、運命的な出会いと教えであり、後輩たちに連綿と受け継いでいくべき姿勢の全てがそこにありました。
異文化理解と国際化時代の到来を先取りしていた英語教師、ジャイアントキリングを旨とする部活動顧問、人の絆を大切にする副担任等、私にかかわってくれた諸先生方は誰もが敬天愛人のフラグメントを担っていました。先生方は敬愛生に対して、己のなす意思決定と行動を常に相手を思う心をもって行うことをテーゼに指導されていました。
遠く離れた土地で教鞭をとっていたころ、我が旧担任は限りなく透明な小説を送ってこられました。添えられたメモには「俺にはあまり時間がないんだ」とありました。敬愛の心を伝え続けたベテランは余命がいくらもないことを悟り、あたかも私に後を託す旨を語られたような気がしたのです。私は焦りと戦慄を覚え、震える手で返事を書きました。
私は、母校に戻りました。そして、一度だけ級友たちとともに、偉大な敬愛の親父と酒を酌み交わすことが叶いました。親父は私を敬愛に連れ戻すと、程なく星となられたのです。たとえ昼間はこちらからは見えなくても、燦然と輝く星となって常に私を見ているのです。
一昨年、三十年余にわたる敬愛の教諭を卒業し、旧担任の志を継ぐべく小説を書きながら、非常勤講師として敬愛生の育成のお手伝いをさせていただいております。
1976年度卒業 鈴木勝昌先生
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