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2021/05/19
学校支援プロジェクト「Yellz(エールズ)@school」第一弾
学校応援オンラインコミュニティ「Yellz」が主催する支援プロジェクト、各界のプロフェッショナルと学校とを結びつけ、新たな学びを創出する「Yellz@school」がついに本格始動しました。
プロジェクト第一弾は、“完売画家”として知られる中島健太氏と、和洋九段女子中学校高等学校美術部との共同制作。同校は2022年に創立125周年を迎えることから、この企画を記念事業として位置づけ、講堂に飾る大きな絵を中島氏指導のもと制作していきます。
今回は、共同制作活動初回の様子をご紹介します。
この共同制作が、夢を見つけるきっかけになれば
1回目の活動は、2021年4月27日(火)、オンライン上で行われました。
最初の自己紹介で、「将来の夢はありますか?」という問いを生徒の皆さんに投げかけた中島氏。まだ決まっていないという答えが多い中、「皆さんの年齢であれば、どんな夢でも叶えられる」、「この共同制作が、自分のやりたいことに気付くきっかけになれば」と自らの想いを伝えました。
続いては生徒の皆さんから、中島氏への質問タイムです。「女性をモチーフとした絵が多いのは、何か理由があるのですか?」、「絵を通して伝えたいことはなんですか?」、「よく使う色はありますか」など、画家としての活動に関する質問が集まりました。
「将来の夢を見つけたきっかけは?」という問いに対しては、「大学のときに父が他界したのがきっかけで、絵を描き続けるためにプロになろうと決めました。でも、画家になった今でも夢はあります」と話し、自身の飼い猫を登場させた名画の模写を紹介。いろいろな名画の中を旅するように描くことで、飼い猫を日本一有名にしたいとユーモアをまじえて回答しました。
この時間を通して、最初は緊張気味だった生徒の皆さんも、徐々にリラックスして自分の考えを話せるようになった様子でした。
制作する絵のテーマが決定!
休憩をはさんで、いよいよ絵のテーマに関するディスカッションがスタート。中島氏は、現在学校の講堂にかかっている絵(今回制作する絵と掛け換える予定の絵)に対する皆のイメージを確認した後で、「どれだけ歴史的に有名な絵でも、今を生きるみんなの琴線に響かなければ意味がない」と指摘。その上で1人ひとりに、どんなことで心を動かされるか、漫画やアニメ、音楽、食べ物など、好きなものや、気になっていることなどを尋ねていきました。
さまざまな意見が集まったあとに、「では、どんな絵を描きたいか?」と投げかけたところ、好きなことを話した直後でイメージが浮かびやすかったのか、スムーズに「風景」「馬」「女の子」といったキーワードがあがりました。
それを聞いた中島氏から、「このモチーフを一枚の絵に描いては」という提案が。美術部全員の意見を反映したテーマということで、すんなりとまとまりました。さらに次のステップとして、絵のメインとなる女の子を各自で描いて持ち寄り、コンテストをすることに! 次回の課題も決まったところで、1回目の活動は終了しました。
今後は下絵づくりなどの工程を経て、2021年内の完成を目指していく予定です。
初回の活動を終えて
中島健太氏
今日は10代の皆さんならではの感性に触れることができて、僕にとっても大きな学びになりました。彼女たちがこの共同制作に挑戦する過程で、1つひとつ成功体験を積み上げ、将来の目標を思い描くきっかけが得られれば、何よりも素晴らしいことだと思います。そのためにも、誰かが疎外感を覚えたり、一方通行と感じることのないよう、チームとしての取り組みをサポートしていきたいと思います。
和洋九段女子中学校高等学校 美術部長 真銅友希さん
創立125周年記念として、美術部で講堂の絵を制作することが決まったときは、嬉しくもあり、ちゃんと描きあげられるのか、部長として皆をまとめていけるのか、大きなプレッシャーも感じました。でも今日の活動で中島先生といろいろお話をして、共同制作を進めていくイメージがわいてきて、不安な気持ちが薄れました。まだ皆で集まって作業をすることが難しい状況ですが、先生方と相談しながら取り組んでいきたいです。
和洋九段女子中学校高等学校 美術部顧問 石井槙先生
中島先生が生徒たちの興味関心に耳を傾けてくださったことで、皆自分の気持ちを話しやすかったようです。最初、将来について「わからない」と回答していた生徒も、最終的に、自分の描きたいものについてはっきりと答えられていました。将来の夢や目標も、「自分が描きたいもの」に通じるということに、この活動を通して気付いてもらえたら嬉しいです。
楽しそうでいいですね~。 自分が学生の頃にこんな企画があったら…。 今後の活動報告も楽しみにしています!!
2021/05/21
ゆうたん
プロ相手に、貴重な体験ですね! 次はコンテストとのこと…第2回の記事も楽しみにしています。 応援しています!