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目標金額 10,000,000円
136年の歴史を未来へ。
ヴォーリズ建築の保存と再活用へ!
皆様のご支援をお願いいたします!!
※1950年(昭和25年)撮影 新築時の宣教師館(イメージ)
山梨英和学院は、1889年に新海栄太郎と県下有志及びカナダ婦人宣教師団の協力によって設立された、山梨県内で最も長い歴史を持つキリスト教主義学校です。以来、136年にわたり、「敬神・愛人・自修」の校訓のもと、神を敬い、隣人を愛し、自らを高める教育を一貫して貫いてきました。
学院には、認定こども園、中学校・高等学校、大学・大学院までの学びの場があり、それぞれの世代の子どもたちが「自分の存在は尊く、他者と共に生きる価値がある」ことを学びながら成長しています。ただ知識を教えるのではなく、人格を育むこと。一人ひとりが持つ「賜物」を信じ、それを引き出し、社会の中で活かしていけるように導くこと。それが、創立から今に至るまで、山梨英和学院が大切にしてきた教育のかたちです。
戦後の焼け野原から再出発した学院は、地域の方々の支えと信仰に支えられ、再び立ち上がりました。宣教師たちは英語や聖書を教えるだけでなく、地域に開かれた講座や奉仕活動を通して「キリスト教教育」を生活の中に根づかせようと尽力しました。近年では、こども園での自然とのふれあいや、中高での探究学習、大学でのSDGs・ボランティア活動など、「今」と「社会」に向き合う実践的な教育も拡がりを見せています。
136年間の建学以来の学校運営を通して、これまでに本学院の各校を卒業した同窓生は40,000人にもなり、同窓会に所属していて会報をお届けしている先だけでも19,000人近くの卒業生がいます。本学院にとって、卒業生を通した社会への貢献は何よりの誇りであり、財産であると考えています。
(同窓会のオリジナル英和ベア)
そして、山梨英和の卒業生を中心とした関係者と、この山梨県に関わる企業様、そして、学院の歴史を通した関係を築くことのできる皆様がつながることで、この地でこれまでにないような新しい学びの場をつくることができるのではないかと考えています。
グリンバンク先生と旧宣教師館(イメージ)
山梨英和の歴史を静かに見守ってきた場所があります。それが、1950年に建てられた「旧宣教師館」です。太平洋戦争後に宣教師たちが再び英和に戻ってきたとき、生活と働きの拠点として建てられたこの建物は、一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計によるもの。戦後の教育復興期、ここから日々の礼拝・授業・奉仕活動が広がっていきました。「個人の賜物を尊重する教育」を体現する宣教師たちの暮らしがあったその場所は、英和の精神を象徴する空間でもあります。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories, 1880–1964)は、明治末期に来日し、日本全国に1,600棟以上もの建築を残したアメリカ出身の建築家です。宣教師、実業家、教育者としても知られ、近江兄弟社の創設者でもあります。ヴォーリズの建築は、機能性と美しさを兼ね備えた温かみのあるデザインが特徴で、関西学院大学、神戸女学院、同志社女子校舎、山の上ホテル(旧・東京YWCA会館)など、今も多くの人々に親しまれています。
1950年、戦後の教育復興のただ中、ヴォーリズ建築事務所の設計によりこの「旧宣教師館」が甲府の地に建てられました。当時の建築様式としては珍しい、簡素ながらも均整のとれたシンメトリーな構造。三本の煙突、地下の洗濯室、暖炉付きの生活空間といったアメリカ住宅様式の要素を取り入れながら、教育者としての静けさと品格を備えた佇まいを保っています。山梨県内で現存するヴォーリズ建築は極めて希少であり、同時期のヴォーリズ作品と比しても、この建物が当時の生活文化や教育思想を伝える貴重な資料であることがわかります。
(ヴォーリズによる図面:山梨英和学院による保管 ※詳細をご覧になりたい場合は本学院までご連絡ください)
しかし、この貴重な建物は築70年以上が経過し、現在は老朽化が進んでいます。1979年から2003年までは学生寮としても活用されてきましたが、2009年に閉館して以来、16年間無人のまま。建物の外壁や設備の傷みが進み、現在のままでは次の世代に引き継ぐことができない状況にあります。英和の原点にふれることができる場所を、このまま静かに失ってしまうのか。それとも、未来に向けた新たな「学びと交流の場」として再生させるのか――今、その岐路に立っています。
旧宣教師館は1979年~2003年まで、山梨英和学院の学校寮として活用されていて、当時の生徒たちに親しまれていました。寮として活用されなくなり、人の手を離れて随分と時間が経ってしまいましたが、現在残されている内部の様子からは、当時の様子が感じれる張り紙や家具が残されています。
今回の改修をきっかけとして、改修以前の情報を整理・収集し、改修後の施設の中で永続的に保管をしていけるような体制を整えていきたいと考えています。もし、当時の寮生の方で、寮生活の様子・寮での行事・文化財としての価値が分かるような画像などがあれば、集めていきたいと考えています。もし、当時寮にいらした方で、画像や情報のご提供、もしくは、本事業へのご関心をお持ちの方はぜひご連絡ください。
山梨英和学院では、旧宣教師館を保存・再活用していくための改修プロジェクトを始動しました。この建物を、在校生・卒業生・地域の方々が自由に集い、学び、語り合える場へとよみがえらせます。改修のポイントとして以下の5点を想定しています。
皆さまからのご支援は、「旧宣教師館」の保存と再活用のため、以下の目的に大切に使用させていただきます。
① 周囲のブロック塀を撤去し、街並みと一体化させる
現在、旧宣教師館はブロック塀に囲まれ、街から隔てられた印象を与えています。この塀を撤去し、敷地と周辺の街並みを自然につなげることで、開放感のある親しみやすい空間へと生まれ変わらせます。かつて宣教師たちが近所の方々と気軽に語らっていたように、この建物が再び地域とつながる“ひらかれた場”となることを目指します。
② 学院の歴史と文化を象徴する存在として整備・発信する
山梨英和学院は、1889年の創立以来、キリスト教に基づく人格教育を大切にしてきました。この旧宣教師館は、その精神を支えてきた象徴的な建物です。今回の改修では、単なる保存ではなく、山梨英和の歴史や文化を伝える展示スペースや案内パネルなどを設け、訪れる方々にその価値を実感いただけるよう整備します。「山梨英和の心が宿る場所」として、校内外にアピールしていきます。
③ 学院と地域をつなぐ学びと交流の場として活用する
旧宣教師館は、改修後、学院内のこども園・中高・大学と地域をつなぐ教育・文化の拠点として生まれ変わります。
・授業の延長として活用できる探究学習やクラブ活動のスペース
・卒業生の学び直しや地域の方々の交流の場となるカルチャー講座
・子どもたちの展示・発表の場
など、さまざまな“学びと出会いの入り口”としての展開を予定しています。この場所から「山梨英和らしい地域貢献」を実現していきます。
④ 「甲府市名誉市民グリンバンク碑」を館敷地内へ移設する
旧宣教師館に住まわれ、戦後の山梨英和学院の教育を支えたグリンバンク宣教師。その功績をたたえる「甲府市名誉市民グリンバンク碑」は現在、太田町公園内に設置されています。今回のプロジェクトでは、この碑を旧宣教師館の敷地内に移設し、より多くの来訪者がその存在と想いにふれられる環境を整えます。グリンバンク先生の歩みにふれることで、山梨英和の“教育の原点”を感じられる場となるでしょう。
⑤ 改修後、登録有形文化財への申請を目指す
ヴォーリズ建築事務所によって設計されたこの旧宣教師館は、戦後の教育・宣教を象徴する数少ない現存建築です。改修後には、文化庁の登録有形文化財への申請を行い、地域と学院が共有する「歴史的資産」として、永く保存・活用していくことを目指します。
「この場所で何かを始めてみたい」そんな声が在校生や卒業生から自然とあふれてくるような場所にしていきたいと考えています。この建物は、“英和の歴史”の記憶装置であると同時に、“これからの英和”の新しい一歩を支える場でもあるのです。
ご支援は、これらの実現のための改修費、設備整備費、調査・申請費用などに充てさせていただきます。未来の学びと記憶をつなぐプロジェクトに、ぜひお力をお貸しください!
このプロジェクトは、“学校のための建物”を超えて、“英和に関わるすべての人の心の拠りどころ”を未来へつなぐ挑戦です。ご寄付という形での応援はもちろん、SNSでのシェアやお知り合いへのご紹介も大きな力になります。この思いに共感していただけるすべての方とともに、一歩ずつ進んでまいります。ご支援を心よりお願いいたします。
山梨英和学院の歴史とともに歩んできた「旧宣教師館」は、1905年にYMCA派遣の英語教師として来日したウィリアム・メレル・ヴォーリズによって建てられた貴重な西洋建築であり、本学院のキリスト教教育の礎を象徴する建築遺産です。そして、その歴史的・文化的価値は計り知れず、多くの卒業生・教職員・地域の方々の思い出の
場でもあります。
しかし、築70年を超える建物の老朽化は進み、今後の学院の教育や地域社会に開かれた場として活用していくために、保存と再活用に向けた大規模な修復・整備が必要です。そこで本学院では、「未来応援プロジェクト」を立ち上げ、「旧宣教師館」の再生に向けた募金活動を開始いたしました。
この宣教師館がこれからも語り継がれ、新たな世代の学びと出会いの場として歩み続けられますよう、卒業生の皆さま、教職員、そして学院の理念に共感くださるすべての方々に、ぜひご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
宣教師館の保存改修および利活用のため、上記に記載の以下費用に充てさせていただきます。
1、周囲のブロック塀を撤去し、街並みと一体化させる。
2、山梨英和学院の歴史と文化を尊重する存在としてアピールする。
3、山梨英和認定こども園及び中学校・高等学校並びに大学と地域の方々を繋ぐような事業として、施設の貸出、学校教育の補完、カルチャー教室等を展開する。
4、甲府市太田町公園内にある「甲府市名誉市民グリンバンク碑」を敷地内に移設する。
5、改修後、登録有形文化財への申請を目指す。
目標金額
金額:10,000,000円
ご支援が目標金額に満たない場合でもすべて上記の「プロジェクトの目的」の用途に活用させていただきます。
ご支援が目標金額を超えた場合は、上記の「プロジェクトの目的」のほか、有形文化財の継続的な整備のための資金として活用させていただきます。
受付団体:学校法人山梨英和学院
受付期間:2025年8月1日~2026年3月31日
ご支援をいただいたすべての方へ本学院よりのお礼状をお送りします。また一定金額以上のご支援をいただいた方には、別途返礼品の準備を想定しています。返礼品は本建築に関する本校での保管資料、本学院のオリジナルグッズ、改修後の本館活用時のイベントへのご招待などを検討しています。
目下、返礼品の詳細を詰めておりますので、詳細が決まり次第、本ページ・ポスト・支援をいただいた方々へのメールにてご報告させていただきます。
集まった寄付金の収支報告や寄付金を使った物品購入等は、ご支援いただいた方に2026年4月末を目安にご寄付の際のメールアドレスに向けて、収支報告書をご案内いたします。収支報告はプロジェクトのポストでも発信を行います。
サポーター登録をいただき、本コミュニティをお気に入り登録すると更新情報がメールにて届きますので、是非ご活用ください。
【重要】学校から寄付者の方へメールマガジン一斉配信にてご連絡をする可能性があります。(御礼についてや、寄付者の方向けのご案内等)寄付者様の方でメールマガジンの受信拒否設定等をしてしまうと、学校からの通知を受け取れなくなってしまうため、メールマガジンに関する設定の変更をしないようにお願いいたします。
本プロジェクトは寄付金控除対象外プロジェクトとなります。また、原則として領収書は発行いたしません。なお、寄付受付完了後の通知メールに寄付いただいた金額が記載されておりますので、それを領収書に代えさせていただきます。しかし、企業様等で領収書が必要な場合のみ発行させていただきます。尚、領収書の発行時期は寄付頂いた翌月20日以降となります。
※領収書に関してはメール添付のPDFにてお送りいたします。
学校法人 山梨英和学院 法人本部 かえで会担当
〒400-8508 山梨県甲府市横根町888
TEL:055-223-6010
MAIL:yamanashieiwa.kaedekai@gmail.com
※本建築に関して詳細、旧宣教師館についての情報提供、本事業へのご関心をお持ちの方は上記メールアドレスまでご連絡くださいませ。