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2022/12/23
こんにちは。浜松修学舎高校郷土芸能部です。
12月18日(日)に島田市川根文化センターで開催された「静岡県高等学校総合文化祭 郷土芸能部門 第27回文化祭」に出演しました。
”高総文祭”は、和太鼓や伝承芸能に取り組んでいる静岡県の高校生が出場するコンクールです。
日ごろの練習の成果を保護者や地域の方々に見ていただくのはもちろん、”文化部のインターハイ”と呼ばれる「全国高等学校総合文化祭」への出場を賭けた勝負の場でもあります。
前日の12月17日(土)には、実際の舞台で3時間ほどのリハーサルをしました。
リハーサルには、卒業生による和太鼓集団「和音」の皆さんも駆けつけてくれて、太鼓の配置や演奏中の移動の仕方、声の出し方や表情の作り方などを、じっくり指導してくださりました。
実際の舞台の上で、照明に照らされて練習していくうちに、気持ちがどんどん高まっていきます。
声や表情が浜松修学舎郷土芸能部の長年の課題でしたが、気持ちが高まっていくにつれて声も大きく迫力あるものになり、表情も豊かになっていきました。
最後は、和音の先輩方から「120%の力を出し切ろう」という言葉をいただきました。さて、本番はどのような演奏になるのでしょうか?
さて、今回私たちが演奏する曲は「合戦(がっせん)」という曲です。
「”郷土芸能”部として故郷の音を大切にできないか」と考え、卒業生の「和音」の皆さんが作曲してくださった曲です。
元亀3年12月、武田信玄と徳川家康による三方ヶ原の戦いで多くの犠牲者が出ました。浜松には彼らの魂を鎮めるために始まった「遠州大念仏」が約450年後の現在まで伝わっています。
この三方ヶ原の戦いや遠州大念仏をモチーフに、激しい戦いの勇ましさや残酷さ、戦いの後の悲しさや切なさ、平和な未来への希望などを和太鼓で表現しました。
最初は、激しい戦いの様子を表現するための三つ打ちの基礎練習すらままならず、複雑なリズムでパートがバラバラになってしまうこともありました。
また、声がなかなか出せなかったり、動きが小さかったりと、迫力のある演奏がなかなかできませんでした。
いよいよ本番です。この日はとても寒く、川根文化センター周辺では白い雪が舞っていました。
他校がリハーサルをしている間は、エア練習をしたり、外で声出しをしたりして準備をしました。
そして、ついに私たちの演奏の時間に。
今までで1番の迫力のある声を全員で出し、互いに目を合わせて表情豊かに、どの学校よりも楽しんで演奏することができました。
特に高校3年生が、本当に心の底から和太鼓を楽しんでいる姿が印象的でした。
ちなみに、この「合戦」は浜松修学舎郷土芸能部公式YouTubeチャンネルにて公開しています。ぜひ、その眼でご覧ください。
さて、演奏が終わったら太鼓の搬出や片づけです。
特に大太鼓は数人がかりで運ばなくてはいけないとても重いものなので、皆で協力して運び出します。
今回は、卒業生たちが軽トラックを運転してくれるなど、多くの方々の協力で太鼓を運ぶことができました。
本番が終わり、みんな晴れ晴れした顔をしていました。学年も性別も在校生か卒業生かも関係なく和太鼓を通じて培ってきた絆を、これから先も大切にしていってほしいです。
結果は「優良賞」。
目標にしていた順位には届かず、全国大会への出場は叶いませんでしたが、何か大きな手ごたえをつかんだような達成感を感じることができました。
高校3年生は(どうやら太鼓は続けるようですが)(まだ演奏会にも出るつもりのようですが)この県大会で引退となります。
コロナ禍に入学し、練習も演奏会もままならないまま、いきなり県大会に向けて厳しい練習することになり、その辛さから全員で部活動をやめようとまでしていた世代。様々なところで制約を受け続けた3年間でしたが、先輩方や後輩たちと和太鼓の練習にのめり込み、本当に和太鼓を大好きになって引退していきました。
改めて、いままで本当にありがとうございました。
これからは高校2年生を中心に、新たな代が和太鼓と向き合っていきます。
今後とも応援よろしくお願いします。
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