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2026/06/22
全中まであと32日!
ボート部 おれたちの全中
おれたちの流儀⑨ 「幸花の流儀」
勝つためにはどうすれば良いか…?
2年生の秋、普段は明るい幸花(さちか)は珍しく悩んでいた。
同級生たちが結果を残す中、自分は漕ぎではなかなか勝つことができなかった。一体どうすれば、自分らしく部活で結果が残せるのだろうか。
『勝つ』という自分の今の目標を達成するために幸花が出した答えは、
漕ぎ手からCOXへの転身だった。

毎年2月に開催されるSETAクラシックという大会はオフシーズン中にある県大会で、冬季練習の総括の試合だ。この大会の特徴は、もちろん他校も参加するが、各学校内でさらにチームを2つに分ける紅白戦の側面も持ち合わせているという点で、瀬田北中の中でも2つのチームに分けて戦力も半分になる。
幸花はこの大会を下級生クルーのCOXとして出場した。今まで何回か経験はあったもののレースは初めて。

「幸花のCOXいいね!周りも見えてるし、声も出てる!」
同級生たちはそうやって声をかけてくれて嬉しい反面、掛け声やレースプランの組み立て、クルーへの声かけなど慣れないCOXのあれこれは苦難の連続だった。
「彼女はいつも静かに焦っていました。」顧問は振り返る。下級生にどう声をかければモチベーションが高まるか、先輩としての関わりでは、本当に分かち合えるクルーになれないのではないか。上級生として、COXとして、思いをどのように伝えるべきか。

コーチや顧問に何度も何度も相談に行った。過去の先輩のCOXの動画を見てひとりで研究をした。そして幸花はひとりで考え、毎日できることを精一杯行った。
「幸花がCOXだから、クルーは安心して付いていけるんや」とコーチは言う。
幸花がクルーのために一生懸命動き続けていることはみんなが見てる。たとえ、幸花が何も言わなくても、クルーは彼女を信頼して漕ぐことができる。

最高学年になり、COXが板に付いてきた幸花には いつもの笑顔が戻ってきている。
自分が悩んだ分だけ成長している。自信も、以前よりは付いてきた。手応えも感じる。
目標はふたつ。
ひとつは、いまのAクルーと競い合えるくらいのクォドを作ること。
ツートップで男女総合優勝に貢献したい。
もう一つは、自分のクルーたちに『幸花がCOXでよかった。』と
そう言ってもらえるようなCOXでありたい。

幸花の挑戦は続く。
※おれたちの流儀は実際のインタビューを元に作られています。
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