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2026/06/29
全中まで残り25日!
ボート部 おれたちの全中
おれたちの流儀⑫ 「百花の流儀」
いつだって一人で何でも決めてきた。
百花(ももか)がボート部に入部を決めた時も、仲の良い人がいるかどうかは判断基準にはしなかった。
仮入部に行くのも、ボートだけ。他の部活は一切見ていなかった。
自分が一番やりたかった部活がボート。自分一人でもやろうと思っていた。

去年の全中の後からはCOXを任された。
それはエルゴが一番遅かったからか、とマイナスにとらえてしまって、
百花は最初、気が乗らなかった。
ボートは漕ぐスポーツ、漕がないなんてボート部に入った意味がないと思った。一番やりたくて入った部活動だっただけにショックも大きかった。家族にも相談したが、自分が続けられるなら引退まで続けてみればと背中を押された。

COXとして初めて同学年と一緒に出場したびわ湖レガッタ。結果は、優勝。
クルーの息もあっていて、雰囲気も良く、2位と艇差をつけて勝てたことがとても嬉しかった。COXっていうポジションも悪くないかも。
…でも、心の奥底で、どこか後ろ向きだった自分がいて、百花は素直には喜べなかった。
私はクルーの漕ぎを〝目撃〟しているだけなのではないか…
頭の片隅にはいつも
「私よりもこのクルーに相応しいCOXがいるのではないか」
と思ってしまう。
それは今もである。

最高学年として新しいクルーが発表されたとき、自分にAクルーのCOXが務まるのかとても不安だった。クルーたちの視線が怖かった。
後ろ向きだった自分を見透かされているような気がして…
でも、そのクルーたちと日々の練習や大会を重ねるごとに、だんだんとそれぞれの気持ちや悩みや不安でさえも分かってきた。
そして、なんでも一人でやってきた百花は、本当の自分の姿にも気づかされたのである。
私も、負けず嫌いだった

一つの大きな目標に向けて真剣に漕ぐ仲間の姿をみて思う、
どうしようもなく「勝ちたい。」と。
このクルーが改めて気づかせてくれた。
勝負にかけるクルーの熱意に、
百花はその声が枯れるくらい全力で返したいと思っている。
COXとして、一人の瀬田北中の仲間として、「私たちの全中」をただの部活動の大会で片付けたくない。
いつだって一人で何でもこなしてきた。
でも今は、自分を慕って、ともに歩んでくれる仲間がそばにいる。
一番自分らしく入れる場所があって、どんな自分も受け入れてくれるチームメイトがいる。
本気で「勝ちたい」という思いをぶつけ合えるクルーがいる。
このクルーに相応しいかどうかは自分にはまだわからないけど、
このクルーに相応しいと、みんなに決めてもらえるくらいの働きをしようと思っている。

※おれたちの流儀は実際のインタビューを元に作られています。
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