絵の完成に向けて、最後の共同制作活動を行いました

学校支援プロジェクト「Yellz（エールズ）＠school」第一弾

学校応援オンラインコミュニティ「Yellz」が主催する支援プロジェクト、各界のプロフェッショナルと学校とを結びつけ、新たな学びを創出する「Yellz＠school」プロジェクト第一弾の続報です。

本プロジェクトは、“完売画家”として知られる中島健太氏と、和洋九段女子中学校高等学校美術部との共同制作。同校は2022年に創立125周年を迎えることから、この企画を記念事業として位置づけ、講堂に飾る大きな絵を中島氏指導のもと制作していきます。

今回は、2022年8月8日（月)に行われた共同制作活動5回目の様子をご紹介します。

夏休みに入り、制作作業もラストスパート！

前回の活動では、下塗りの上に、油絵具を乗せ始めたばかりだったキャンバス。

「次は下塗りが見えない状態で、中島先生に見てもらう」ことを目標に、美術部員の皆さんは、手分けして作業を進めていました。

その結果、キャンバスのほとんどを油絵具でうめた状態で、今回の活動を迎えることができました。今年（2022年）秋の公開に向けて、中島氏が参加できる機会はこれが最後。美術部員の皆さんがラストスパートをかける中、中島氏も絵の１つ１つを回って、女の子の表情など、難しい部分のクオリティアップをサポートします。

制作途中の絵を並べて、全体のバランスをチェック

時折悩んだり、中島氏や、顧問の先生に相談しながらも、着実に作業を進めていった美術部の皆さん。いくつも色を混ぜてみたり、雲の表現にスポンジを使ってみたり。自分の身長くらいの大きなキャンバスに向き合い、あれこれと試行錯誤しています。

活動の最後には、中島氏の指示のもと、4枚のキャンバスを黒板前に並べて、皆で見比べました。

「こうして並べてみると、『他と比べて、この季節のこのあたりが寂しいな』ですとか、『ここがまだ途中だな』ということが、より分かりやすくなると思います。完成までに、たまにこうして、全体のクオリティを確認してみてください」と中島氏。

背景がうまく描けないという質問に対しては、「下絵とまったく同じにする必要はありません。ポイントは、一筆一筆、丁寧に色を乗せていくことです。丁寧に作業したことは、見た人に必ず伝わります」と回答。さらに、「どの絵も、とてもよく進められていると思います。ここまできたら、あとは皆さんの力で完成させることができるはずなので、自信を持って、頑張ってください」と、美術部の皆さんを鼓舞しました。

最後の共同制作活動を終えて

活動後、中島氏にお話をうかがいました。「想像していた以上の進行状況でした。皆さんが自らの作品だという意識を持ち、協力して作業してきたことがよく分かります。あとは、『こんなに大きい絵を、自分たちの力で完成させることができた』という自信、達成感を一人ひとりが持てるよう、残りの期間も悔いのないように取り組んでもらえたら嬉しいです」。

また、美術部員の皆さん、美術部顧問の石井先生にもインタビュー。

副部長の柳原さんは、「放課後や夏休みなど、みんなで手分けしてここまで進めてきました。中島先生の下絵は陰影が印象的なのですが、それをどうやって再現すればいいのか、とても難しかったです。でも、どの色を使えばできるんだろう？先生はどの色を使っているのかな、といろいろ試すことは、楽しくもありました。あともう少し、こだわれるところはこだわって、完成した絵を中島先生に見てもらいたいと思います」。

部員の織田さんは、「今日は中島先生が、女の子の顔に筆を入れてくださっていたのですが、意外なところに絵具を乗せるのに、最終的にはすごくキレイに仕上がっていて驚きました。私は春の絵を担当しているのですが、左下の部分が少し寂しく見えるという指摘があったので、先生をびっくりさせるような描き込みができればいいなと思います」とコメント。

最後に美術部顧問の石井先生は、「久しぶりに4枚の絵を並べてみて、全体的にしっかりと色が乗って、絵としてハリが出てきているな、ということを実感しました。残りの期間、生徒の皆さんのやりたいことが実現できるように、迷っているときは話を聞いたり、戸惑っているときは背中を押すなどして、しっかりとサポートしていきたいです」と話しました。

絵のお披露目は10月頃。中島氏も招待され、完成した絵を目にする予定です。

【学校応援オンラインコミュニティ「Yellz」】
https://yellz.jp

【中島健太氏オフィシャルウェブサイト】
https://www.nakajimakenta.com/

【和洋九段女子中学校高等学校】
https://www.wayokudan.ed.jp/