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2026/07/08

Road to 全中 あと16日 愛麗の流儀

全中まで残り16日!

ボート部 おれたちの全中

おれたちの流儀⑬「愛麗の流儀」

 

リベンジをしたい。

愛麗(あいら)にとって今年の全中は過去の悔しさを克服するための、最後で最大のチャンスだ。

 

昨年の7月、先輩のCOX率いるBクルーの一員として臨んだ、初めての全国の舞台。

COX以外は全員2年生。大健闘の順位決定戦の最中、事件は起こる。

相手と艇首を競り合いながら500m地点を通過するあたり、COXの勇ましい掛け声が響きわたり、手に汗握る一進一退の攻防の中。

相手クルーのオールの規則正しく軋む音が焦りを生み、愛麗の漕ぎの形(かた)がわずかに乱れた…

その一瞬のズレでストロークが遅れ、シートから転落…

愛麗の艇は、失速をしてしまった。。。

リカバリーも間に合わず、結果4着。

 

悔しかった。

 

このレースに向けて、ずっとずっと頑張ってきたのに、先輩を勝たせてあげられなかった。

一生懸命練習してきたのに、たった一回のミスで結果が決まってしまった。

艇を陸に上げてからも愛麗の涙は止まらなかった。

 

先輩やクルーに申し訳ない。自分のせいで勝てなかった。責任を重く感じていた。

 

でも先輩は、泣き崩れるそんな自分に「がんばったね。すごかったよ。」と声をかけてくれた。

先輩が一番くやしいはずなのに、自分たちのことを褒めてくれた。

「愛麗のせいじゃないよ。一緒に大会に出てくれてありがとうね!」と言ってくれた。

その一言で、愛麗の心は救われた…

 

 

あれから1年。愛麗はあの時のミスを一瞬だって忘れたことはない。

負けてしまった理由と向き合い、次にそれをしないために

日々の乗艇で、自分の中でもテーマを決めて細かい修正を重ね、ひとつずつ見直してきた。

シートから落ちないためには、

・キャッチの時に前に行きすぎないこと。

・ドライブの時に重心を高くしすぎないこと。

・相手のペースに焦らされず、自分たちのレートで漕ぎ続けること。

 

そして『絶対に勝ちたい。』という気持ちをこの1年間ずっと持ち続けてきた。

 

いまの自分が強くなれているかは分からないけど、心はだいぶん鍛えられた。と愛麗は言う。

当時と今では全く違う自分になっていると感じる。

 

副キャプテンを任せてもらったことで、部活全体を見渡せるくらい視野が広がった。

小さいミスなどの見直しを繰り返し続けてきたおかげで、また失敗するかも、という恐れは感じなくなってきた。

 

そしていま、目前に迫った「私たちの全中」

あの時のリベンジをしたい。

あの悔しさを塗り替えるのではなく、あの時の心の痛みをむしろ大切にしながら。

 

あの時のこととそれからのことを思い、考え、

先輩が自分たちを信じてくれたみたいに、

 

今度は自分たちを信じたい。

 

※おれたちの流儀は実際のインタビューを元に作られています。

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